【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

福島県も郡山市より南に住む者にとって、那須はなにかと馴染みのあるエリアです。

 

その那須でも、塩原温泉はいたるところに温泉があり、源泉かけ流しの露天風呂も多い、一大温泉郷。

 

そのさらに奥まったところにあるのが、塩の湯温泉郷です。

 

今回お世話になったのは、源泉が5つ、4つの泉質、そしてなにより渓流沿いの露天風呂がたくさんある明賀屋さん。

 

東日本大震災では甚大な被害を受けたものの、塩原温泉の名の由来ともなっている地のためか、地割れから温泉が噴き出しているのが発見されたという逸話もあるほどで、300年以上の歴史があるのだそうです。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷
明賀屋 川岸露天風呂
【那須塩原】 塩の湯温泉郷
【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

この日は曇り空だったので、川の色の美しさが十分に写せていませんが、温泉で茶色くなった露天風呂と、川のブルーが好対照。

 

川におおいかぶさるように葉を広げているのはモミジが多かったようです。

 

紅葉の時期は、きっとたくさんの常連客がやってくるのではないでしょうか。

 

 

女性専用の露天風呂もあることはあるのですが、岩をくりぬいて、いかにも工事中な感じもあり、幸いほかにお客さまがいらっしゃらなかったので、混浴のほうを利用しました。

 

平日なら、女性が満喫できます。貸し切りです。

 

2時間、ひとり2200円とお高めですが、休憩用の和室が用意され、浴衣とバスタオルなどが使えますから、考えようによってはお得です。

 

お食事は出していただけませんから、飲食物の持ち込み可です。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

休憩用のお部屋で浴衣に着替え、いざ川岸露天風呂へ。

 

88段の階段を下りてください、と注意書きがありますが、どんどん川岸に降りる階段は、建て増しに建て増しを重ねたようないくつもの階段によって構成されています。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷
【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

温泉につかってまったりした身体には、帰り道がきびしい階段でした。

 

泉質はナトリウム塩化物泉と単純温泉。

 

露天風呂はにごり湯になっていますが、ちょっとずつ泉質が違うような感じでした。

 

ここ塩の湯温泉郷と塩原温泉郷の守り神になっているのが、塩原八幡宮。

 

ここにある逆さ杉は、樹齢は1500年の2本の杉の巨木です。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷
【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

塩原八幡宮についたとたんに突然の雷雨。

 

逆さ杉のパワーを十分に感じることができませんでしたが、その分、雷雨で厄落としされたかも・・・。

 

今年になって福島県内中心にあちこちの古い神社にお参りしておりますが、2本の杉の大木によく出会います。

 

たいてい、お社のまえに並んでいるので、原始的な鳥居の役割を果たしているのではないだろうか、と考えています。

 

となると、塩原八幡宮の本来のお社、すなわちご神体は、小さな滝として流れ出てくる若水を祀っているようです。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷
ブレブレですが、この若水の正面に2本の大杉があります。
【那須塩原】 塩の湯温泉郷

 

若水(わかみず)とは、元日の朝に初めて汲む水、井戸から水を汲んで神棚に供えることを指しています。

 

若水は邪気を除くと信じられ、神棚に供えた後、その水で年神への供物や家族の食事を作ったり、口をすすいだり茶を立てたりします。

 

いたるところから温泉が自噴し、また滝も多い山間の地ならばこそ、塩原八幡宮の若水が珍重されたのかもしれません。

 

【那須塩原】 塩の湯温泉郷
この橋の右が若水、左が逆さ杉
【那須塩原】 塩の湯温泉郷
赤い屋根がお社ですが大杉は社に対してほぼ直角の位置に2本並んでいます。

 

「逆杉」を一周してさらに奥に進むと、本殿の右側にある大樹があるそうです。

 

この巨木が「気」の大樹と呼ばれているパワースポットなのだとか。

 

雨に降られていなければ、もっと奥まで行ったのに・・・。

 

逆さ杉も神気が強いとされていますが。「気」の大樹は尚一層強い力を感じることができると云われています。

 

自分自身にパワーが欲しいと思う時は、そっと「気」の大樹に手を添えて、その「気」のパワーを感じる事ができるといわれているそうです。

 

触りたかった・・・、つぎは絶対に触ってきます。

 

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by カエレバ