
諸橋近代美術館とは?
この美術館は、スポーツ用品・用具、紳士、婦人、子供服の販売を手掛けるゼビオ株式会社創業者、諸橋廷蔵氏が1999年にコレクションを寄贈する形でスタートしています。
諸橋氏は2003年に事故により亡くなっておられますが、館内にある美術館を開館するにいたるまでの解説を読むと、諸橋氏の情熱が感じられます。
たとえば、偶然にもダリの彫刻37点をフランスの美術館から一括購入できたことが、ダリ美術館を開館するきっかけとなったエピソードなど、当時の興奮が伝わってくるようです。
ダリの常設美術館としては、ダリ劇場美術館(スペイン・フィゲラス)、ダリ美術館(アメリカ・フロリダ)に次いで世界でも3館目として開館していて、彫刻のほか、名作とされる作品も充実しています。

彫刻を中心とした多彩なコレクション
ダリの彫刻を中心に、ダリの描いた絵画などが集められていて、コレクションは充実しています。
ダリの彫刻がこれだけ揃っている美術館はなかなかないでしょう。
ぜひ1点1点、上から下まで、360度のぞきこんでください。


下の絵画は、とても美しい「ジャック・ウォーナー夫人の肖像」です。
夫人が身に着けているエメラルドとおぼしきアクセサリー類が立体的で、すばらしい色彩です。
砂漠のなかに、ところどころポイントとなる場所があるのですが、これも微細ながら美しい筆さばきなのです。
全体に丁寧な仕上がりで、天才とは細部まできれいな仕事をする人だと感じます。

風光明媚な自然にも感嘆!
風光明媚な場所に建つ美術館なので、建物の周囲を散策することも楽しみのひとつです。
冬季は閉館していますが、5月のゴールデンウィークのころに行くと、美術館の庭にふっくらと丸いフキノトウを見ることができます。
また、美術館の正面には、噴火跡も生々しい磐梯山の姿があります。



