
江戸時代から続く本煉羊羹の老舗
二本松市の玉嶋屋は、江戸時代から続く老舗の菓子店です。
二本松藩から、徳川将軍はもちろんのこと、各大名に羊羹が配られたのですが、その羊羹をつくっていたのが玉嶋屋です。

大正7年の大火の後に、すぐに立てられた木造建築として国の登録文化財となっています。
木造2階建、銅板瓦棒葺、切妻造、平入の店舗の奥に応接室、台所、昭和13年建設の座敷を通土間に沿って配しています。
正面庇上に立てた2本の袖看板が特徴的で、屋号を打ち出した銅細工にも見所があります。
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/178076

昭和12年に開発された玉羊羹
昭和12年に、県知事と軍の依頼により開発されたのが玉羊羹です。
ゴムに包まれた丸い羊羹を、爪楊枝でさすと、ツルンとゴムが外れ、一口大の羊羹が現れます。
二本松といえば玉羊羹というほどに、有名になりました。


現在は、古くからある玉羊羹のほかに、ハート型が登場し、バレンタインギフトなどに利用されているようです。
また、季節限定の桜味は、二本松城(霞ヶ城公園)の桜祭りやさくらウォークに合わせて、出されています。
箱入りもありますが、5個入りの簡易パッケージもあります。
5個入りで550円前後(羊羹の種類によって異なります)から。
JR二本松駅から徒歩5分
玉嶋屋は、JR二本松駅から徒歩で5分程度。
二本松神社側に建っている古くて立派な建物なので、すぐに分かります。

二本松城の本丸へと続く観音丘陵遊歩道は、桜並木が続く桜の名所。
福島県自然遊歩道50選に選ばれており、二本松城の本丸から観音丘陵の尾根が続き、遊歩道の全長は約3キロメートルあります。
桜の時期には、二本松市内が桜色に染められている様子がよくわかります。