
高柴デコ屋敷は三春藩に保護された工人たちの集落
高柴デコ屋敷といえば三春駒です。
三春駒は、昭和29年に年賀切手「郷土民芸シリーズ」第一号となった、福島を代表する民芸です。
このデコ屋敷には、現在4軒の家々があります。
300年ほど前(江戸時代元禄年間)に京都の方から来た工人が、張子人形作りを伝えたのが始まりといわれています。
現在でも数百年の伝統を守り、三春駒、張子(はりこ)人形や張子面などを作り続けています。
また、各家が所有する人形木型は、県の重要文化財に指定されています。
高柴の張子人形は、和紙を何枚も張り合わせて作るのが特徴です。
店先では、和紙を張っている作業風景を見ることができます。

張子人形の絵付け体験ができる!
高柴デコ屋敷では、張子人形の絵付けができます。
張り子の干支やお面、小さなダルマなどに絵付けができます。
今回は、白い張子(十二支が多い)のなかからひとつ選びました。
そして土間のある古い日本家屋に移動します。
絵筆と絵の具などの使い方を教えてもらっていざスタート!

できあがり見本を見ながら、白い張子に色を塗っていきます。

見本では黄色だったのですが、思い切ってゴールドにしてみました。
塗ってみて気づいたことは、何度も重ね塗りをしないと仕上がりがきれいにならないということ。
塗っては乾かして、色むらがないかどうか、よく確認するとできあがりがうつくしくなります。

絵付けにも気をつかいますが、思い切りよく筆を走らせたほうが躍動感がでるような気がしました。
絵付け体験は、所要時間1時間ほど。
きれいに作りたい場合には、もう少し時間がかかると思います。
古民家の一室で、静かに筆を滑らせると、一心不乱の心境になりますから時間が経っていることも忘れてしまいます。


4軒しかないので、すべてのお店に入ってみてください。
張子をつくるときの膠のにおいがしますよ。