福島県の家庭の味として、全国的に知られてきたイカ人参。

お正月の家庭料理として、かならず食卓に上ります。

材料は、スルメイカ、長にんじん、切り昆布だけ。

調味料は、酒・みりん・醤油だけ。

お好みで砂糖を入れることもありますが、人参が十分に甘さをもっているので、ここでは砂糖抜きの作り方を紹介します。

スルメイカは、調理用ハサミで細切りにします。

細切りになったスルメイカも売っていますので、それで代用でもOKです。

細切りにしたスルメイカは、食べやすい長さに切って、酒に浸しておきます。

長にんじんは、福島県でつくられる人参の一種で、独特の風味と甘さがあります。

長いものになると１メートルくらいになる、本当に長い人参なんです。

長にんじんがないときは、普通の人参で代用してください。

長にんじんは、粗目の千切りにします。

幅３ミリくらい、厚さは２ミリから３ミリ位が目安です。

千切りは、できるだけ縦の繊維を残したほうが、歯ごたえが楽しめると思います。

酒に浸したスルメイカを、フライパンに移し、みりんを加えて沸騰させます。

アルコールが飛んだら、醤油を加えて、味を整えます。

ちょっとしょっぱいかな、くらいが味の目安です。

人参を入れた後に、味の調整ができますので、濃すぎないようにしてください。

次に、粗目の千切りにした人参をフライパンに加え、軽く火を通します。

火を通しすぎないようにするのがポイントです。

人参がしんなりしてきたら、火をとめて切り昆布を加え、よく混ぜます。

味をみて、塩気が足りないようでしたら、醤油を加えて、味を整えてください。

保存できるタッパーなどに移して、粗熱をとり、冷蔵庫で保存すれば、１週間から10日間は大丈夫です。

お酒のつまみにも、ご飯のおかずにもなりますから、お試しになってみてください。