
日本唯一、国の重要文化財
国の重要文化財となっている「さざえ堂」は、寛政8年(1796年)に、郁堂和尚が考案、建立しました。
六角三層、高さが約16メートルあり、らせん形の通路で上り下りする、階段のない一歩通行の建造物です。
栄螺堂(さざえどう、さざいどう)は、江戸時代後期の東北・関東地方に見られた、特異な建築様式の仏堂のことです。
しかし、会津飯盛山のさざえ堂は、特殊な例で、六角塔上の建物の中心部に、西国三十三観音像がふたつのらせん状スロープに沿って配置してあり、参拝しながら頂上に登り、降りてくるという巡拝ルートが造られていました。
明治期に、皇朝二十四孝(会津藩道徳教本)の絵額を掲げるようになりました。
正面からスロープを登って頂上に達し、おりると裏口に出るという構造は、世界にも例をみない、特殊なものです。


土足でスロープを歩いていきます






正面の龍



さざえ堂の拝観料は400円です。
階段を上がって右手に受付がありますから、そちらに行ってください。
2018年から、8月23日、24日には、戊辰戦争の戦死者を弔うための鎮魂祭が行われ、さざえ堂がライトアップされます。

JR会津若松駅から市内循環バスで5分
さざえ堂は、JR会津若松駅前から出ている、市内循環バスの「あかべぇ」に乗って「飯盛山下」で下車します。
「飯盛山下」の交差点を左折し、厳島神社の本参道を目指すのが、最短ではないでしょうか。
飯盛山スロープコンベアを利用しても、さざえ堂に行くことができますが、若干の回り道かと感じました。
市内循環バスは、210円均一料金で、市内のどこにでも行くことができます。


土津(はにつ)という名称は、寛文11年(1671年)に、保科正之が、吉川惟足から吉川神道の奥義を授けられた際に「土津」の霊神号を送られたことに由来しています。
奥の院となっている保科正之公の墓所は、国指定史跡となっています。

慧日寺は、奈良・東大寺、法相宗の僧の徳一上人により開山されました。
慧日寺が開山される前年には猪苗代湖が誕生しており、平将門が寄進した山門があるなど、平安から鎌倉時代の日本のもうひとつの歴史を感じられる場所です。