
倉庫から見つかった天狗の面
大天狗酒造は、明治5年創業の酒蔵です。
酒造業のまえは、倉庫業を営んでおり、倉庫に預かっていた荷物を、それぞれに返すと、なかに受取人不明の行李が残りました。
その行李を開けてみると、中には天狗の面があったとか。
天狗の面を吉兆と考え、酒造業に転換したときに、大天狗酒造と名付けたのだそうです。
そのときに発見された天狗の面は、いまでも店内に飾られています。


雷神清水と地元の米で醸す日本酒
大天狗酒造では、安達太良山の伏流水で、本宮市内に古くから湧出している「雷神清水」を仕込み水に使用しています。
また、米は地元産、米麹も国産米を使用し、少量ずつ、手作業で仕込んでいる酒蔵です。
主に福島県内で消費されてしまうため、東京などではお目にかからない、珍しい方の日本酒ではないでしょうか。

人気の銘柄は、大天狗純米吟醸と大天狗特別純米です。
720mlで1870円。
また、季節ごとにラベルも変え、年に4回出しているという、純米吟醸ひやおろしの卯酒(うさけ)は、原料にこだわった日本酒です。
最初の一口は、キリリとした辛口の日本酒の味わいがありながら、甘さが程よくあります。
すっきりとしているので、どんどん飲めてしまうのが卯酒ではないでしょうか。
卯酒は、720ml1540円。


JR本宮駅から徒歩1分
大天狗酒造は、JR本宮駅から徒歩1分ばかりの場所にあります。
駅のホームからも見えるほどの近さ。
店頭では、大天狗酒造の銘柄が並び、購入可能です。
また、クレジットカードやスマホアプリでの決済にも対応しています。

明治末期に、本宮町の豪農・伊藤弥氏の別荘として、8年の歳月をかけて造られた邸宅、蛇の鼻御殿が、平成8年に国の登録有形文化財に登録されました。
鹿の間、老松の間、千鳥の間、黒柿の間、梅の間などがあり、書画や障屏画などが残されています。

『究極の源泉宿73――誰も書かない“源泉かけ流し"の真実』のなかにも紹介されているほど、源泉の管理・提供方法にこだわりのある温泉宿です。
【泉質】ナトリウム-炭酸水素塩泉(純重曹泉)
【源泉温度】63.1℃、pH8.1
【適応症】きりきず、末梢神経障害、冷え性、皮膚乾燥症